こんにちは、高橋です。
新築をお考えの方は耳にしたことがあるかもしれませんが、長期優良住宅って聞いたことありますか?
長期優良住宅とは、国が決めた「長く住める良い家」の基準を満たした住宅のことをいいます。
今までの「作っては壊す」の社会から「いいものを作ってきちんと手入れして長く大切に使う」のストック型社会への転換を目的として施行されました。
長期優良住宅を増やすことによって、世代を超えて暮らせ、資源節約、CO2削減にもつながります。
では、認定される為には具体的にどんな項目をクリアしていなければならないか、もう少し詳しく書いていきますね。
☆耐震性☆
長期優良住宅は、大きな地震が起こっても損傷の少ない、強い家にする必要があります。
建築基準法で想定されている耐震基準の1.25倍の地震が起こっても倒壊しない。という基準が設けられています。
ちなみに、建築基準法の耐震基準(耐震等級1)は
・中規模の地震(震度5程度)でほとんど損傷しないこと
・大規模の地震(震度6~7)で倒壊・崩壊しないこと
とされています。
その1.25倍の強度が耐震等級2を指します。
☆劣化対策☆
数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること。(100年程度)
構造躯体とは、建築構造を支える骨組みにあたる部分のことで、基礎、基礎杭、壁、小屋組、土台、斜材、床版、屋根版、または横架材(梁など)のことをいいます。
木造だと、床下や小屋裏に点検口を設置し、点検の為の床下空間を作り一定の高さを確保する必要があります。
点検口を設置することにより、基礎にヒビ割れやサビがないか、シロアリの有無、配管からの水漏れなどを簡単に調べることができます。
☆バリアフリー性☆
将来のバリアフリー改修に対応できるよう、共同廊下等に必要なスペースを確保する必要があります。
長く住める家だからこそ、もしも将来、杖や車椅子が必要になった時にも、移動がしやすく安心で安全に日常生活を送りたいですよね。
☆維持保全計画☆
将来を見据えて、建築時から定期的な点検や補修に関する計画をしておかなければなりません。
定期的に点検を実施する必要があります。
他にもメンテナンスやリフォームのしやすさ、断熱などの省エネ性能の確保、一定の住居面積の確保、良好な景観の形成に配慮されたもの、という項目もあります。
このように長期優良住宅の認定を受けた家を建てることにより、さまざまな保証がされていて、節税のメリットもあります。
・不動産を取得した際に発生する、不動産所得税が安くなります。
・住宅を新築した際に行なわなければならない、所有権保存登記の際の、登録免許税が減税になります。
・固定資産税が一戸建ての場合、5年間2分の1の減額がされます。
・フラット35Sで借り入れを行う方には、10年金利が0.3%に引き下げられます。
・一般住宅の場合、住宅ローン控除が4,000万円のところ、長期優良住宅の場合、5,000万円まで優遇されている為、5,000万円のローンの場合に10年で最大500万円控除を受けることができます。
住宅の性能が上がる分、若干コストも増加しますが、耐震や断熱、省エネ性能など実感でき、安心で質の良い家を建てることができます。
猪子建設でも、年間で一戸建て住宅の場合、半分程度の長期優良住宅の施工をさせていただいております。
長期優良住宅は、猪子建設の考え方と共通する部分があり、猪子建設の注文住宅は、「そこに住む人が居心地よく快適に暮らしていける基本性能の確保」を信条としています。
認定を受けない場合でも、耐震性能は長期優良住宅相当の耐震等級2を確保していて、耐震設計、断熱性能は生涯の収支がプラスにはたらくほどの性能値を保証いたします。
わからないことがあればお気軽にお問い合わせ下さい。
長期優良住宅、少しでも家づくりの参考になればうれしいです。