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Q値?UA値?住宅の断熱・気密強化で築30年でも暖かい家実現!

十勝、帯広・音更の工務店 猪子建設の猪子でございます♪

今年の6月中頃は、気温が低い日が続き、寒さのあまり季節はずれの暖房を、使ったご家庭は多かったのではないでしょうか?

本日は、どうせ新築の家に住むなら、冬は"暖かい家"に、夏は"涼しい家"に住みたいとお考えの方がいらっしゃるかと思いますので、30年後でも暖かく暮らせる家づくりについて、考えてみたいと思います。

まず、暖かい家づくりをすると、どんな良い事が起こるかというと、簡潔に言ってしまうと、

① ... 一年を通して、快適な室内環境を保つ事ができて、結露カビのリスクを減らせる。

② ... 各部屋の温度差を少なくし、血圧の急激な上昇を抑えヒートショックのリスクも減らせる。

③ ... 月々の暖房・冷房費を、かなり削減できる。

これだけのメリットが、確実に出てきます。

しかし、これらのメリットの多くは、実際にその家を建てて生活してみなければ、実感を得られない事が大半で、あるかと思いますので、これから家づくりを、お考えのみなさんには、家の暖かさを表す数値(=建物の熱の損失を表す数値)を、基に暖かい家の断熱・気密性能についてお伝えしていきたいと思います。

断熱性能の数値を、理解しておくと、家の断熱仕様を選ぶ際に憶えておくと大変便利なんですよ~。

このQ値(=建物の熱の損失を表す数値)と呼ばれる数値を、計算によって求めることによって、建物の熱の損失度合が、明確に数値化して表す事ができるようになります。
下の写真が燃費計算ソフトっで試算した計算結果です。

暖かい家を考えた時にまずは、Q値を知る事がポイントです。

ここで、Q値のスケール感として、簡単にご説明しますと(個人的な見解も含みますが...)
Q値は、家全体の床面積1㎡あたり、熱量がどれだけ逃げていくかを表しています。

当然逃げる量が少ない方が有利になりますので、数値が小さくなればなるほど、性能が良くなり、快適性が向上すると言えます。

お勧めしたい断熱の性能値は、Q値1.0まで高めると良いかと考えています。

理由としては、Q 値1.3がこれからの家としては、最低限備えておかなければならない、数値であると弊社では考えていますが、これから将来は、どのようなエネルギー事情に変わっていくかわかりませんから、性能を高めた家づくりは必須であり、施主さまのメリットになると考えられるからです。

又、グラスウール等の断熱材は、基本に沿った確実な施工さえ行えば、30年後も変わらず、その効果を発揮し続ける素材です。
(何故かと言いますと、ガラス繊維でできていますから、通常劣化もしないし、燃えません。)

 

つまり断熱・気密工事は、最初に予算を懸けてさえしまえば、基本的にはノーメンテナンスとも言えるのです。

断熱工事は後で施工をするのは大変なので、最初から施してしまいましょうというのが、弊社の考えであります。

みなさん、Q値1.0をクリアした家は30年後も、きっと安心してヌクヌクと暮らせますよ~(^O^)

今から約20年程前は、国の基準で平成11年度基準と言われている省エネ法の数値(Q値1.6相当)が、住宅の標準値として考えられていました。

しかし、この数値と当時の暖房や換気設備の仕様では、部屋の温度の快適性を維持していく事が、かなり難しかったはずです。(真冬にストーブを消した瞬間から、窓ガラスからヒヤッとした冷気が伝わってくる感覚...わかります?)

現代では、技術革新により、壁や天井に入れる断熱材の性能や、窓サッシの性能も段違いに高くなってきていますし、又、気密性能(壁や天井にある無数の隙間からの、空気の流れを止める性能)に対する職人の、施工技術が向上しています。

そんな時代に、わざわざ快適性が低めの、寒い家を建てて住むのはもったいないので、特に冬の寒さが厳しい十勝の家づくりでは、断熱・気密を基本に考えることが大切になってきます。

 

もし、仮にQ 値1.6の家で暖かい部屋の温度を保てていたとしても、四六時中暖房ボイラーが唸り声を上げながらフル稼働状態で、それを実現したとしても、月々の暖房費を見て、「ギョッ!?」としてしまうような物凄い金額を請求された時には、へこみますよね~。

最近の家づくりでは、個人差のある体感温度だけで、暖かさを曖昧に説明するのではなく、断熱性能を高性能な燃費計算ソフトにより新居に住む前から、ある程度の暖房費を数値に表して、あらかじめ知ることができます。

 

さて、ここまでお読み頂きありがとうございました♨
ここから先は、夏の暑さにも、冬の寒さにも弱い私にとっては、以前から興味のあった断熱・気密の歴史について調べてみました。

ご興味がおありの方は、最後までお読み下さればと思います。

今でこそ、断熱を家に施すことは当たり前になっていますが、断熱の歴史は意外にも浅かったみたいです。

1973年と、1979年の2度に渡るオイルショック(石油危機)により、先人達は、石油自体が無尽蔵ではないという事に、気が付きました。

そこで、1979年に住宅金融公庫(当時の住宅ローンを融資してくれていた銀行)仕様書に、「断熱」の記載が初めて書かれて断熱材を設ける事に対する奨励が始まります。

ここら当たりの年代から、世界的に地球温暖化の問題が提起されてきたのも、手伝い「断熱」に対する考えが、徐々に認知され始めたようです。

...それまでみなさん、ノーダンネツの家で過ごされていたんですね...逞しい...

...余談ですが、私のおばあ様から、聴いていた実体験では(道東方面の話ですが)、断熱材を入れて建てなかった家での生活は寒かったそうです。(当たり前ですよね...)

真冬の厳しい寒さの中で、リビングに薪ストーブが1台あり、その周りに家族が集まり、座布団を敷かないと冷たくて床に座っていられなかったくらいで、寝るときには"アンカン"と言われる湯たんぽのようなものを、足元に置いて体を暖めないと、寒すぎて寝られなかったそうです。

...恐らく、健康と快適性からは掛け離れた、状態だったんだと思います。
お風呂上りの、服を着るまでの時間を想像すると、寒がり屋の私はゾクッとしてしまいます。(余談終わり)...

実際に、公庫融資で「断熱」が具体的に義務づけられたのは、1989年だったようです。

今からわずかに30年程前に過ぎません。

 

 

そして、旧省エネ基準が制定された1980年代には、真夏の救世主と言われる(勝手にそう呼ばせて頂きます。)

エアコン様のブームが到来です。

彼の爆発的な普及が、断熱ブームを後押ししていきます。
(当時は写真の様に、こんなに高機能では、なかったと思われますが...)

当然、断熱をした方が、エアコンは良く効くのですから、断熱化に拍車がかかっていったようです。

と、この年代まくると、日本の断熱化に試練がやってきました。

室内外の温度差により、壁の中で結露が起きるようになり、断熱化と同時に、建物の気密化をしないと
「内部結露」は防げないという事がわかり、現在の高断熱・高気密住宅の考え方に繋がっていきます。

そして、現在、先人達が失敗や成功を繰り返してくれたおかげで、寒冷地を発祥として、外壁の工法だけでも、外張り断熱工法や、付加断熱工法等、様々な断熱の工法が開発されて日本全国で、実践されてきています。
(詳細については今後、ご紹介できればと、思います。)

壁・床・天井に何も入れなかったノーダンネツな家から、省エネ・健康・快適性・経済性など様々な目的で、断熱層に厚みを持たせた、ハイスペックな家にまで進化してきたんですね~。

最後に、
一昔前までは、断熱性能に目を向けて、確実に施工されている会社さんは十勝でも数は少なかったように、個人的には感じていましたが、最近では「断熱性能の向上は、必須なんだな~」と施主様も、作り手側も世の中の課題として意識してきているのが、感じられます。

その背景には、「エネルギーは無限ではない!」ということや、異常気象などで、「自然災害」の影響が色濃くはっきりと現れてきたからではないでしょうか?

それと、個人的には、
「光熱費どれだけあがるねん!?」とか、「もうお風呂上りの寒さで震えるのはイヤじゃ!」という不満を、解消したいという人が増えたのだと思っていたりします。(自分がそうなので笑)

 

やはり、何十年も住み続ける家なら、断熱にこだわっても損はなしです。

きちんとした知識と技術、それから真心を込めた施工によって、断熱はみなさんの期待を裏切りませんよ~(^O^)

現実、私の自宅では、真冬の暖房費用がかなり少なく済んでいるので、助かっています!

これからの家づくりを、お考えの方でしたら、よく、「Q値1.0」とか、最近では「UA値いくつの建物で~」とか、あちらこちらで聞くことがあると思います。

その数値こそが、建物の断熱性能を表す物差しのようなものです。

断熱性能を、高めると良い事がづくめですので、30年後の暮らしを見据えて、是非皆さんの家づくりの考え方に、取り入れてみてはいかがでしょうか?

本日も最後まで、お読み下さってありがとうございました。

 

 

 

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